どうした!?証券取引所システム | いまのままぢゃダメだ! ・・たぶん。

どうした!?証券取引所システム

大阪証券取引所で今日(8日)またシステム障害がおこってしまったそうですね。

午後の取引開始直後に注文が集中したためだそうで、”売買を成立させる約定処理が一時遅れるシステム障害”だったようです。

---nikkei.-bp--

トラブル続きの東京証券取引所に2月1日、CIO(最高情報責任者)としてNTTデータ・フォース出身の鈴木義伯氏が就任する。


昨年12月に東証の西室泰三社長兼会長が突然発表した「CIOを公募」という異例の人事は、約1カ月であっさり決着したように見える。


だがその舞台裏は、応募者が誰もおらず、西室会長自らNTTに依頼してようやく決まった難航人事だった。しかもNTT内でも「誰もやりたがらない」(NTTグループ幹部)という状況下で、関係者が奔走して決めたドタバタ劇だった。


「これだけ騒がれている取引システムですよ。うまく改善して当たり前だし、トラブルが起きればまた叩かれる。本音は引き受けたくないでしょう」。あるNTTグループ幹部は、鈴木氏の心境をおもんぱかる。


CIOを選任するうえで、西室会長が当初から目をつけていたのが、NTTの人材だった。旧電電公社の伝統を引き継ぐNTTグループは、大規模な公共系システムに強みを持つ。問題が頻発する東証のシステム解決の指南役に、NTTの「信頼・安心」というブランドが輝いて見えたようだ。


NTTには別の候補者がいた


西室会長がNTT持ち株会社の和田紀夫社長を通じてNTTグループにCIOの派遣を要請したのは昨年12月下旬のこと。


実は当初、CIOとして派遣を予定していたのは、鈴木氏とは別のNTTグループ子会社の社長だった。NTTグループの中でシステム構築の中核はNTTデータだが、東証とは直接の取引関係先となるため、ここから人材を派遣すると、「公平性を欠く」という指摘を受けかねないからだ。ところが「この子会社社長が就任要請を固辞してしまった」(関係者)のである。


そこでNTTグループ内で急遽、システムに精通する人材を再リストアップ。限られた時間の中で経験、能力、就任可能な時期など様々な条件にかけた結果浮上したのがNTTデータ・フォース社長の鈴木氏だったというわけだ。唯一懸案だった「NTTデータの子会社」という点は、「NTTデータさんにお願いしているのは、極めて小さいシステムの一部分だけで問題ない」(西室会長)と説明することで押し切った。要請を受けた鈴木氏も当初、あまりの重責に就任に難色を示したが、「NTTの代表として職務に当たってほしい」と説得される形で引き受けた。


東証が鈴木氏に特に期待しているのは、大規模プロジェクトの管理能力と、それを推進するリーダーシップだ。鈴木氏は一貫して金融分野のシステム開発に従事。これまで横浜銀行や地方銀行各行の共同利用型勘定系システムの開発で、辣腕ぶりを発揮してきた。NTTデータには、プロジェクト監査の国際資格「PMP」取得者のみが受けられるプロジェクト管理の社内資格制度があるが、鈴木氏は社内に18人しかいない最上位資格「プリンシパルPM」を持つ。


「一つひとつ改善」と鈴木氏


一方、CIOを派遣したNTTグループも、東証の窮地を救ったことで、今後のビジネスを有利に進められそうだ。特にNTTデータにとって、日立製作所や富士通が得意としてきた証券取引所の売買システム受注競争に食い込む絶好のチャンスとなる。


ネット投資家の急増、取引所の一極集中体制の改善など、鈴木氏を待ち受ける課題は山積している。就任前の1月26日、鈴木氏は「東証が抱える課題については認識している。だが、一度に全部変えるのは困難。一つひとつ改善していくしかないでしょう」と本誌に心境を明かした。


「東証のスタッフに自信を取り戻させてあげたい」と語る鈴木社長。CIO決定で安心せず、東証やNTT、証券業界が全力で支援と協力をすることが不可欠だろう。

--- http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/421246 ---